阿南市で外国人と協働した避難所運営訓練を実施しました

公開日 2025年12月08日

更新日 2025年12月08日

令和7年11月29日(土)、阿南市新野公民館にて「令和7年度 大規模災害時外国人支援対応訓練」を実施しました。

 

阿南市をはじめ、阿南市社会福祉協議会、地域国際交流協会に協力をいただき、地域在住外国人、防災士会、新野婦人会、徳島県など、多様な立場の方々、総勢50名にご参加いただきました。

 

訓練前半では、当協会より災害時におけるやさしい日本語のポイントや、スマートフォンを活用した多言語翻訳ツールの紹介を行いました。その後、今回の講師である一般社団法人さいわい代表理事・井若和久氏が、導入として「災害時、避難所は誰が運営する?」など防災クイズを交えながら参加者同士の対話を促しました。また、新野婦人会のご指導のもと、ハイゼックス袋を用いた炊飯の準備にも取り組みました。

 

後半は、①受付、②掲示板、③食料配布、④子ども・女性配慮、⑤相談、⑥徳島県外国人相談センターの6班に分かれ、避難所に外国人が来訪した状況を想定して、県の中心-自治体-被災現場を連携で結ぶ実践的な訓練を行いました。本訓練の目的は、日本人住民と外国人住民が協働し、互いが助け合って共助を高め、誰にとっても居心地のよい避難所運営を考えることにあります。

 

各班では、実際の避難所運営を想定しながら、外国人住民への必要な配慮について検討し、役割に応じた実践を行いました。最後に全体で、班ごとに実施した作業や課題などを共有しました。

 

 

外国人参加者からは「訓練に参加して、防災意識が高まった」との声が寄せられ、日本人参加者からも「地域の外国人や旅行者も災害時には被災し支援を必要とすることに気づけた。新しい発見があり大変よかった」といった感想があり、双方にとって大きな学びのある機会となりました。

 

TOPIAは災害時における外国ルーツ住民への支援体制の強化を図るとともに、外国人住民と協働した防災の取り組みを県内でさらに推進してまいります。