令和6年度大規模災害時外国人支援対応訓練を実施しました

公開日 2024年12月18日

更新日 2024年12月19日

 令和6年12月8日(日)、藍住町役場会議室で「令和6年度 大規模災害時外国人支援対応訓練」を実施しました。徳島県関係者、地域国際交流協会・日本語教室の関係者他、地域自主防災会、地域外国人など、総勢40名が参加しました。

 

 訓練前半には、講師の菊池 哲佳氏(桜美林大学 准教授)より、防災に関するクイズを交えながら参加者間で交流しました。さらに、菊池講師考案の「多文化防災ワークショップ“NICE”」を用い、日本人住民と外国人住民とが対話しながら、共に地域防災について考えを深めました。

 

 

 

 訓練後半は、①受付、②掲示板、③食料配布、④相談の班に別れ、避難所に外国人が来たと想定し訓練を行いました。どうすれば外国人も安心して避難所に入って過ごせるか、外国人と日本人が協働できることは何かなど、外国人参加者の声を聞きながら多言語表示や運営の工夫を考えました。また大規模災害時に設置される「外国人相談センター」の図上訓練も行い、外国人被災者に支援が届くための県-市町村の情報共有・連絡調整について吟味しました。

 日本人参加者からは、「町の防災訓練の際、多くの事業所を周り、外国人の参加を促したい。」「支援者は限られた人数であることから、外国人の方にも共助に加わっていただくことが必要。」「避難所設営訓練の中に外国人対応を入れて、する必要がある事がわかった。」という声がありました。

外国人参加者からは、「何かあったとき日本語が分からない外国人がいたら手伝いたい」、「またこんな交流に参加したい」という声がありました。

 

 なお今回の訓練は、一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の「地域国際化推進アドバイザー派遣」事業を活用しました。TOPIAは今後もこの事業を活用し、徳島県での災害時における、外国系の方の支援対応力の向上と、彼らと協働した防災への取組などを展開していきたいと思います。