美波多文化共生ネットワーク「ハーモニー」開催「防災ワークショップ」にて、 TOPIA防災出前講座を実施しました

公開日 2024年03月19日

 令和6年3月10日(日)に、美波多文化共生ネットワーク「ハーモニー」が4年ぶりに開催した在住外国人を対象とする防災ワークショップで、TOPIAの防災出前講座を実施しました。会場となった日和佐公民館には、介護福祉士や技能実習生として美波町に在住のインドネシア、ベトナム、中国、フィリピンからの10人が参加しました。また、ハーモニーや自主防災会、役場防災課等の方々も合わせて、合計23人が参加しました。

 

 最初に、ハーモニー代表の遊亀さんが挨拶し、参加者を紹介した後、「やさしい日本語」を使用しながら防災出前講座を実施しました。講座のスライドにはフリガナを付け、イラストや写真を多用し、時折、クイズを交えながら外国人参加者たちの理解度を確認しました。講座の日本語がわかりにくい際には同時翻訳アプリを使用している方もいました。講座では、当協会が作成した「自然災害から命を守る防災ハンドブック」(日・英・中・越)を紹介し、参加者に配布しました。

 

 次に、徳島大学  人と地域共創センターの学術研究員の方から、美波町に津波が来た場合の津波シミュレーションのCG動画を見ました。その後、各地域で自分たちが住んでいる場所や、よく行く場所などに赤のシールを貼り、そして、その近くの緊急避難場所などには緑のシールを貼り、ハザードマップを確認しました。

 

 小休止の後、緊急避難場所の金比羅山までウォーキングし、頂上の倉庫に備えられた非常食や毛布、簡易トイレなどを自主防災会の方々に紹介していただきました。その後、会場に戻り、交流タイムで、じゃんけんゲームや防災版フルーツバスケット(椅子取りゲーム)を楽しみました。フルーツバスケットでは、フルーツの名前を災害時に必要な物「非常食」、「懐中電灯」、「充電器」、「ビニール袋」に置き換えました。交流タイムの後には、グループごとに振り返りを行い、防災ワークショップを終了しました。

 

 今回のワークショップを通じて、外国人参加者の防災意識が高まったと同時に、地域の方々との交流を深め、顔の見える関係が構築されたと感じました。当協会では、防災出前講座の申し込みを受け付けていますので、もし興味がありましたらお気軽にご連絡ください。

(写真提供:美波多文化共生ネットワーク「ハーモニー」)